Walk to your Dream

自分の信じた夢に向かって歩み続ける。

それがどれだけすごいことか。

他の選手はスノボ一本でやっている中、歩夢くんはスケボーでオリンピックを目指すことを決意。

普通だったら(私だったら)自分がほかのことをやっている間にライバルたちはどんどん実力をつけていく。大きく差をつけられるんじゃないか。

そうやって不安に思うし、選んだ道は正しかったのか。そんな葛藤が続くと思う。

もしかしたら歩夢くんもそうだったのかもしれない。だけど、この道を選んでよかった、俺のチャレンジは間違っていなかったと、身をもって証明してみせた。

これがどれだけすごいことか。

こんなことできる人、世界で歩夢くんしかいないと本気で思う。

スケボーでオリンピック出場を果たしてから冬季オリンピックまでの準備期間はわずか半年。

無謀だと言われたチャレンジ。

それなのに歩夢くんは、たった半年の期間で調整し、オリンピック代表に選ばれ、予選1位通過、決勝で堂々の金メダル。

ちょっとやってることがすごすぎて、頭がついていかないほど。

皆の知らないところで人一倍、いや100倍努力している。

全く簡単なことではないのに、いとも簡単にやってしまうんだなと錯覚する。

 

1回目のランからトリプルコーク1440を繰り出す攻めの姿勢。

2回目は人類史上最高難度の技を含むルーティンを初めて成功させた。

だけど得点は伸びない。納得いかない。

普通ならこの怒りで自分が支配されてしまい、次に影響が出そうなところを、

冷静に、さらなる力に変えてしまう。

最後のラン、たくさんのプレッシャー、期待、納得のいかない2回目の得点、いろいろな感情があった中、実力で黙らせるとはこういうことかと、さらに完成度の高いルーティンをやりきってみせる。

文句なしの96点、逆転金メダル。

本当に最後の最後で完璧なランからの逆転なんて、こんなドラマみたいなことある?と思ってしまうほど、金メダルへの道があまりにスーパーヒーローすぎた。

今までで一番感動した戦いでした。

私は2022年2月11日を、一生忘れない。

 

誰も歩んでいない道をゆくことを選んだ。

誰でもできることじゃない。わからないことに対して、人間は恐怖を抱くもの。

歩夢くんは恐怖よりも、この道の先にどんな景色があるのか。

それを知りたい。その気持ちが一歩を踏み出させた。

自分にしかできないチャレンジをしたい。表現をしたい。

そこに何か感じてくれればそれ以上はない。

23歳とは思えないほど達観していて、最高にクールでクレバー。

歩夢くんには生まれ持った才能がある。スター性がある。

でもそれだけではここまで来れない。彼は才能以上の努力を、誰にも真似できないほどの努力をしている。

自分のやってきたことを表現したい。

そんな歩夢くんに、金メダルがついていかないわけがないよ。

こんな偉業を成し遂げたのに、いつもと変わらない、全く驕らない。

だからこそ、成し遂げられたのかな。

 

これからもまだまだ歩夢くんの挑戦は続くでしょう。

その挑戦をずっと応援させてください。

でも、歩夢くんが歩夢くんの思う人生を歩んでいくことが一番大事。

体に気をつけて、怪我なく歩み続けてほしいと思います。

 

普段ガッツポーズとかしなさすぎてどうしていいかわからず戸惑ったり、

ドレットヘアの手入れが人生で一番で辛かったり、

ちょっとかわいい普通の男の子の一面も見ることができてうれしかったです。

早くお家のカレー、食べられるといいね。

 

歩夢くん、金メダルゲット本当におめでとう!